Uncategorized 善く書を読む者は、手の舞ひ足の蹈む処に読み到らんことを要して 「善く書を読む者は、手の舞ひ足の蹈む処に読み到らんことを要して、方めて筌蹄に落ちず。善く物を観る者は、心融け神洽ぐの時に、方めて迹象に泥まず」(菜根譚) どちらも見かけに惑わされることなく、その奥を見極めることができて、はじめて物事... 2024.12.20 Uncategorized
Uncategorized 世人は心の肯ふ処を以て楽となし、却って楽心に引かれて苦処にあり 「世人は心の肯ふ処を以て楽となし、却って楽心に引かれて苦処にあり。対して、達士は心の払る処を以て楽となし、終に苦心の為に楽を換へ得来る」(菜根譚) そりゃそれが出来たら苦労せんわと思ってしまうが、ただ最近嫌なことに対して「ありがとう... 2024.12.14 Uncategorized
Uncategorized 悪を聞いては、就ち悪むべからず。恐らくは讒夫の怒を洩らすを為さん。 「悪を聞いては、就ち悪むべからず。恐らくは讒夫の怒を洩らすを為さん。善を聞いては、急に親むべからず。恐らくは奸人の身を進むるを引かん」(菜根譚) わかりやすい善悪というものはないかもしれない。0か100かではない。物事は殆どがグレー... 2024.12.11 Uncategorized
Uncategorized 倹は美徳なり。過ぐれば則ち慳吝となり、鄙嗇となりて、反って雅道を傷る 「倹は美徳なり。過ぐれば則ち慳吝となり、鄙嗇となりて、反って雅道を傷る。譲は懿徳なり。過ぐれば則ち足恭となり、曲謹となりて、多くは機心に出づ」(菜根譚) 「過ぎたるは猶及ばざるが如し」「中庸」など、いろいろに言われているが、これの実... 2024.12.07 Uncategorized
Uncategorized 払意を憂ふることなかれ、快心を喜ぶことなかれ。 「払意を憂ふることなかれ、快心を喜ぶことなかれ。久安を恃むことなかれ、初難を憚ることなかれ」(菜根譚) 良きにつけ悪しきにつけ、ある特定の感情にこだわってはいけないということだろう。なかなか難しい。諸行無常、諸法無我にも通ずるかもし... 2024.12.01 Uncategorized
Uncategorized 磨礪は当に百煉の金の如くすべし 「磨礪は当に百煉の金の如くすべし、急就の者は𨗉養にあらず。施為は宜しく千鈞の弩に似たる、軽発の者は宏功なし」(菜根譚) 磨礪は修養、施為は事業をやること。ここでも焦ってはいけないということが言われている。やはり速成は危険。 早... 2024.11.26 Uncategorized
Uncategorized 幸福であるのは、たやすいことではない 「幸福であるのは、たやすいことではない。自分自身の中に幸福をみつけるのは至難のわざであり、他の場所でみつけることなど不可能である」(シャンフォール「性格と逸話」 ショウペンハウエル「幸福について」からの孫引き) 幸福は己の中に見つけ... 2024.11.20 Uncategorized
Uncategorized 感覚と理窟 語学学習の視点から 理窟というのは基本的に地道に積み上げるイメージだ。「こうなるからああなって、ああなるからどうなる」というふうに一歩一歩着実に進んでいく。数学の証明なども同じように進んでいく。a→b→cという感じ。 対して感覚は、理窟のように一歩一歩... 2024.11.15 Uncategorized
Uncategorized 善を為してその益を見ざるも、草裡の東瓜の如く、自づから応に暗に長ずべし 「善を為してその益を見ざるも、草裡の東瓜の如く、自づから応に暗に長ずべし。悪を為してその損を見ざるも、庭前の春雪の如く、当に必ず潜に消ゆべし」(菜根譚) 善を為して、その見返りがないように見えても、知らないうちに自分を利することがあ... 2024.11.10 Uncategorized
Uncategorized 勤は徳義に敏し、しかるに世人は勤を借りて以てその貧を済ふ 「勤は徳義に敏し、しかるに世人は勤を借りて以てその貧を済ふ。倹は貨利に淡し、しかるに世人は倹を仮りて以てその吝を飾る。君子身を持するの符は、反って小人私を営むの具となれり。惜しいかな」(菜根譚) 言葉というものの難しさを感じる。言葉... 2024.11.06 Uncategorized