人生の福境禍境は、皆念想より造成す

「人生の福境禍境は、皆念想より造成す」(菜根譚)

同じ経験をしても、人によって捉え方が異なるということと同じであろう。

各人が各々の世界に住んでおり、考え方によってかなり違いが生まれる。

現実の世界はただひとつしか存在していないように感じるため、皆が皆同じように考えているはづだとつい考えてしまう。

しかし、年齢、性別、出身地、人間関係、今まで何をやってきたか、何を大事だと考えているかによって、千差万別の世界が、各々の頭の中で生まれている。

だからつきつめると人は決して完全に分かり合うことはできないことになる。しかし、だからこそ各人が他者と折り合いをつけて生きることができる。

他者には自分にとって決して分からない部分、混沌があると分かっていれば、他者を尊重することができるのではないか。

かなり難しいので、徐々にそのように考える習慣をつけるより仕方ない。

考え方、自分がどう感じているかが大事というのはわかるが、すぐにどうにかなる問題ではないため、諦めがちである。

それを防ぐには日々、このような言葉に触れる必要がある。その中で具体的な行動を少しずつでもいいから継続していく。

地道な行動というものを軽視していたがために、長らく何もできなかったため、その大切さを痛感する。

派手な結果が出ないとすぐにやる気をなくしていたが、そもそもそんな短期間で結果が出るなど殆どない。分かっていても、ついついその罠に嵌ってしまう。

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