「子生まれて母危く、鏹積んで盗窺ふ。何の喜びか憂ひにあらざらん。貧は以て用を節すべく、病は以て身を保つべし、何の憂ひか喜びにあらざらん。故に達人は当に順逆一視して、欣戚両つながら忘る」(菜根譚)
人間万事塞翁が馬、禍福は糾える縄の如し、陰陽の考え方、区別することを超越する発想。二元論からの超越。
物事を区別してしまいがちだが、真理は二元論を超えた、言葉にできない領域にあるのではないか。
「文は言を尽くさず、言は意を尽くさず」(「易経」)
ではどうすれば良いか。感覚で摑むものとなると手探りだ。先人がいろいろと取り組んでいると思うが、自分がどうするかが問題だ。
良いことと悪いことの境は本来ないということは頭では分かっていても、やはり良いことには喜び、悪いことには落胆してしまう。
その感情そのものをどうにかするよりも、それを感じたときに、順逆は本来ひとつだと思い出すことが重要だろう。無理に感情を抑えるのは得策ではない。
言葉で言い表すのが難しい。渾沌の中で躍動していることは言葉にすると固まって生き生きとしたものでなくなってしまう。体得できればと思うが、古典と向き合い続けることによって辿り着けるかもしれぬ。やることは変わらない。着実に進み続けよう。
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