2024-10

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どんな一歩であろうとそれは偉大である

かつて月に降り立ったアームストロングは、「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩である」と言ったという。 確かにそれ以降の人類はさらに宇宙開発において技術を進歩させてきた。それを予感させる言葉であったろう...
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念頭の寛厚なるものは、春風の煦育するが如く、万物之に遭ひて生ず

「念頭の寛厚なるものは、春風の煦育するが如く、万物之に遭ひて生ず。念頭の忌刻なるものは、朔雪の陰凝するが如く、万物之に遭ひて死す」(菜根譚) 今の自分をみると、「忌刻なるもの」が頭を支配しているのかもしれないと思えてくる。「寛厚なる...
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霽日青天も、倏ち変じて迅雷震電となり

「霽日青天も、倏ち変じて迅雷震電となり、疾風怒雨も、倏ち転じて朗月晴空となる。気機何の常あらん、一毫の凝滞なり。太虚何の常あらん、一毫の障塞なり。人心の体も、亦当に是の如くなるべし」(菜根譚) 諸行無常。天気は一時的にとどまっている...
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衰颯の景象は、就ち盛満の中に在り

「衰颯の景象は、就ち盛満の中に在り。発生の機緘は即ち零落の内に在り。故に君子は安きに居りては、宜しく一心を操りて患を慮るべく、変に処しては、当に百忍を堅くして以て成るを図るべし。」(菜根譚) 多分日光東照宮だと思うが、柱の模様をあえ...
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貞士は福を徼むるに心なし

「貞士は福を徼むるに心なし。天即ち無心の処に就いて、その衷を牖く。憸人は禍を避くるに意を着く。天即ち着意の中に就いてその魄を奪ふ。見るべし。天の機権の最も神なるを。人の智巧は何の益あらん」(菜根譚) これは本当に耳が痛い話だ。ここ数...
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一苦一楽相磨練し、練極まりて福を成す者は

「一苦一楽相磨練し、練極まりて福を成す者は、その福始めて久し。一疑一信相参勘し、勘極まりて知を成す者は、その知始めて真なり」(菜根譚) 苦楽を繰り返して形成される福は、長続きする。疑ったり信じたりしながら形成される知は、本物である。...
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人は名位の楽たるを知って、名無く位無きの楽の最も真たるを知らず

「人は名位の楽たるを知って、名無く位無きの楽の最も真たるを知らず。人は饑寒の憂たるを知って、饑ゑず寒えざるの憂の更に甚だしきたるを知らず」(菜根譚) 人から称賛されたり、地位が高かったりすることによって、喜びを得られることは何となく...
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心地乾浄にして方めて書を読み古を学ぶべし

「心地乾浄にして方めて書を読み古を学ぶべし。然らざれば、一の善行を見て、竊みて以て私を済し、一の善言を聞いては、仮りて以て短を覆ふ。是れ又寇に兵を藉し、盗に粮を齎すなり」(菜根譚) 古典に限らず読書をする際に何かの役に立てようとか、...
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福は事少なきより福なるはなく

「福は事少なきより福なるはなく、禍は心多きより禍なるはなし。唯事に苦しむ者のみ方めて事少なきの福たるを知り、唯心を平らかにする者のみ始めて心多きの禍たるを知る」(菜根譚) 幸福というものは「~があれば」「こうなれば」のように条件を付...
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身を立つるに一歩を高くして立たざれば

「身を立つるに一歩を高くして立たざれば、塵裡に衣を振るひ、泥中に足を濯ふが如し。如何んぞ超達せん。世に処するに一歩を退いて処らざれば飛蛾の燭に投じ、羝羊の藩に触るるが如し。如何んぞ安楽ならん」(菜根譚) 世の中の正解めいたもの、常識...
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