2024-12

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善く書を読む者は、手の舞ひ足の蹈む処に読み到らんことを要して

「善く書を読む者は、手の舞ひ足の蹈む処に読み到らんことを要して、方めて筌蹄に落ちず。善く物を観る者は、心融け神洽ぐの時に、方めて迹象に泥まず」(菜根譚) どちらも見かけに惑わされることなく、その奥を見極めることができて、はじめて物事...
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世人は心の肯ふ処を以て楽となし、却って楽心に引かれて苦処にあり

「世人は心の肯ふ処を以て楽となし、却って楽心に引かれて苦処にあり。対して、達士は心の払る処を以て楽となし、終に苦心の為に楽を換へ得来る」(菜根譚) そりゃそれが出来たら苦労せんわと思ってしまうが、ただ最近嫌なことに対して「ありがとう...
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悪を聞いては、就ち悪むべからず。恐らくは讒夫の怒を洩らすを為さん。

「悪を聞いては、就ち悪むべからず。恐らくは讒夫の怒を洩らすを為さん。善を聞いては、急に親むべからず。恐らくは奸人の身を進むるを引かん」(菜根譚) わかりやすい善悪というものはないかもしれない。0か100かではない。物事は殆どがグレー...
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倹は美徳なり。過ぐれば則ち慳吝となり、鄙嗇となりて、反って雅道を傷る

「倹は美徳なり。過ぐれば則ち慳吝となり、鄙嗇となりて、反って雅道を傷る。譲は懿徳なり。過ぐれば則ち足恭となり、曲謹となりて、多くは機心に出づ」(菜根譚) 「過ぎたるは猶及ばざるが如し」「中庸」など、いろいろに言われているが、これの実...
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払意を憂ふることなかれ、快心を喜ぶことなかれ。

「払意を憂ふることなかれ、快心を喜ぶことなかれ。久安を恃むことなかれ、初難を憚ることなかれ」(菜根譚) 良きにつけ悪しきにつけ、ある特定の感情にこだわってはいけないということだろう。なかなか難しい。諸行無常、諸法無我にも通ずるかもし...
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