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心曠ければ則ち万鍾も瓦缶の如く

「心曠ければ則ち万鍾も瓦缶の如く、心隘ければ則ち一髪も車輪に似たり」(菜根譚) 考え方を変えるのが大切というのは、いろいろなところで言われているが、どうすれば変えることができるのか。 世の中の常識から一歩ひいて、その意味を改め...
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縄鋸も木断ち、水滴も石穿つ

「縄鋸も木断ち、水滴も石穿つ。道を学ぶ者は須らく力索を加ふべし。水到れば渠成り、瓜熟せば蔕落つ。道を得る者は一に天機に任す」(菜根譚) 地道に一歩一歩進んでいくことが苦手な自分には有難い言葉である。ついついすぐに成果が欲しいと焦って...
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草木纔に零落すれば

「草木纔に零落すれば、便ち萌穎を根底に露はす。時序凝寒と雖も、終に陽気を飛灰に回す。粛殺の中に、生々の意、常に之が主と為る。即ち是れ以て天地の心を見るべし」(菜根譚) 色即是空、空即是色も同じようなことを表している。全てのものは移り...
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寂を喜み喧を厭ふ者は、往々にして人を避けて以て静を求む

「寂を喜み喧を厭ふ者は、往々にして人を避けて以て静を求む。意人なきに在れば便ち我相を成し、心静に着せば便ちこれ動根なるを知らず。如何ぞ、人我一視、動静両忘的の境界に到り得ん」(菜根譚) そうは言っても「喧」を避けてはいけないと考えて...
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人生の福境禍境は、皆念想より造成す

「人生の福境禍境は、皆念想より造成す」(菜根譚) 同じ経験をしても、人によって捉え方が異なるということと同じであろう。 各人が各々の世界に住んでおり、考え方によってかなり違いが生まれる。 現実の世界はただひとつしか存在し...
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病に遇ひて後に強の宝たるを思ひ

「病に遇ひて後に強の宝たるを思ひ、乱に処して後に平の福たるを思ふは、蚤智にあらざるなり。福を倖ひて先づその禍の本たるを知り、生を貪りて先づその死の因たるを知るは、それ卓見なるか」(菜根譚) 失敗をしないと人は本当の意味で学ぶことがで...
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我を以て物を転ずる者は

「我を以て物を転ずる者は、得は固より喜ばず、失も亦憂へず、大地も尽く逍遥に属す。物を以て我を役する者は、逆は固より憎を生じ、順も亦愛を生じ、一毛も便ち纏縛を生ず」(菜根譚) 耳の痛い話である。特に後半部分。外的条件に振り回されてうま...
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若し文に牽かれ迹に泥まば

「若し文に牽かれ迹に泥まば、便ち塵世苦海に落ちん」(菜根譚) かつては世の中の決まり、常識というものが大事であると思っていた。その通りに振る舞えないとき、それができない自分を責めていた。しかし世の中の決まり事とされているものは絶対的...
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権貴龍驤し、英雄虎戦す

「権貴龍驤し、英雄虎戦す。冷眼を以てこれを視れば、蟻の羶に聚まるが如く、蝿の血に競ふが如し。是非蜂起し、得失蝟興す。冷情を以てこれに当たれば、冶の金を化するが如く、湯の雪を消すが如し」(菜根譚) この世の争いや損得の類は冷ややかな眼...
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斗室の中、万慮都て捐つれば

「斗室の中、万慮都て捐つれば、甚の画棟に雲を飛ばし、珠簾に雨を捲くを説かん。三杯の後、一真自得すれば、唯だ素琴を月に横たへ、短笛を風に吟ずるを知るのみ」(菜根譚) とても風流だ。こういう感慨を抱けるようになりたい。いつも何かに追い立...
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